「あがり症」「緊張症」のバロメーターは心臓のドキドキ
わたしは「あがり症」「緊張症」の気があります。あがったり、緊張したりする特定のシチュエーションにはまってしまい、心臓がドキドキしだすと、声が震えて出なくなり、頭が真っ白、汗が吹き出し、固まってしまいまったく話せなくなります。これが「あがり症」「緊張症」の最悪な症状です。普段はまったく平気なのに、この特定の状況になった時だけ、出てくる病です・・・それは、たぶん心の病だと思います。
しかし、こんな時もあるのです。20代半ば頃でした。仕事の会合で、何百人もの聴衆の前で司会をしなければいけなくなったのですが、上手にできてしまったことがありました。もちろん経験上「あがり症」のことがあるので、事前に台本など一字一句自分で用意し、脳内事前リハーサルも何度も行ってのぞみました。出席したお客様に後でロビーでお目にかかったところ、「あら社員の方なの、あなたはプロの司会の方かと思ってた」とほめられました。
自分的にはついに「あがり症」「緊張症」完全克服!「これからはオレの時代だ!」などと思ったのですが、おっとどっこい、その後日、業界の同世代飲み会で、急に出席者が全員一人づつ自己紹介することになり、自分の番が来るころには緊張が極限MAXに高まってしまい、心臓がキュンとなりドキドキ・バクバク爆発寸前、こうなると頭は真っ白で声が出ません。自己紹介はしどろもどろで、みんなが心配そうに私を見ている・・・という最悪の状況になってしまいました。
数百人の会合で司会ができたのに30人くらいの飲み会で自己紹介ができないなんて・・・・。
何故だろう?この状況はどういうことなのであろうと、自分にうんざりしながらも、この症状の対処方法を自分なりに探しました。
・関係する本を読んだり
・話し方セミナーを調べたり
=これでは自分は治らないと確信。
・カラオケ教室に行ったり
=これは2回くらい行きました。カラオケで振られた時に事前に歌を練習しておけば何とか対応できるかと期待して。効果は・・・人前で歌を歌うという経験値を高めるという部分では助かりました。
・大学の心理学の口座を受けたり
=上智大学に夜いきました。授業内容は面白かったです。症状の緩和にはまったく意味がありませんでしたが・・・。
いろいろ自分なりに努力したのが20代から30代前半です。
どういうシーンであがりやすいか?
毎回「あがり症」の症状が出て、失敗するたびに自己検証していました。当然ですよね、これはわたしの人生の質にかかわる大問題でしたので。
私のあがり症の特徴
1:特定少数でも不特定少数でもあがる時はあがる
2:急にふられるとからっきしダメ
3:合コン、銀座のクラブなどではじけられない(女性に弱い?)
4:会社の納会や暑気払いなどで、挨拶や一芸披露ができない
5:あいさつが苦手(型にはまらないものはダメ)
6:アドリブはダメ
7:聞いてる人がじっと私を見ているのがダメ
8:知ってる人がじっとみてると嫌だ
逆に緊張しない時があるのは
1:台本やパワポで資料を創る
2:それを事前によく練っておく
3:脳内リハを何度も行う
4:当日は画面などの段取りに合わせて進めていく
のは比較的対応できます。
「あがり症」が出るシーン
仕方がない、こうなったら「あがり症」「緊張症」の症状が出るシチュエーションにならないように、逃げまくるしかないと考え、以下のシーンを避けるようになってしまいました。
1:飲み会、新年会、忘年会、パーティーなどの大会合
2:結婚式
=せっかくご招待いただいて断った回数がたくさんあります。お祝い弾むので挨拶で指名しないでほしいと、事前に頼んだこともあります。
3:お世話になった方のお通夜や告別式
=その後の会食で、一人づつ追悼の挨拶になる場合が多い
4:合コン、銀座のクラブ
5:当然ながら会社やお得意とのカラオケ
などなど、逃げて、逃げて、逃げて・・・最後は逃げ疲れて、精神的に本当にやるせなかったです。
心臓がドキドキしなければ「あがり症」の症状は出ない
わたしが極度に緊張した時に、必ず現れる症状は心臓のドキドキ、バクバクです。空気がうまく心臓に入らないので、酸素が足りない金魚みたいになってしまい、声がふるえて、出なくなります。
そんなわたしですが・・・、満員電車は普通に乗れます。仕事の交渉ごとは好きです。お得意へのプレゼンも、企画書を作って事前に準備をすればうまくやれます。ボーリング大会とか、わたし一人に注目が集まらない集まりなら出席可能です。適当に楽しくやれてしまうことも多く、妄想などもまったく無いので、この緊張時の心臓のドキドキさえおさえられれば、もっと良い人生になるのにと、ずっと考えていました。
緊張時のドキドキを何とかしたい!逆に言うと、心臓がドキドキさえしなければ緊張の症状が出ないのではないか、と考えたのです。
これが医者に行き、「あがり症」「緊張症」が出る特定のシーンになるなと予想されるときに、心臓がドキドキしないようにする薬で対処しよう、という考えに私がいきついた理由なのです。
(それでは・・・あいすみません)