あいすみません

早期退職?セミリタイヤ?・・・いやいやダウンシフトです!「筋トレ」「読書」「映画&音楽&スポーツ鑑賞」で心身を整えています。

刑事ドラマ「BOSH」(ボッシュ):amazon プライム・ビデオはこれが面白い!(1)

amazon プライム・ビデオは昔の映画が充実

他の配信サイトに比べて、少し古い映画が多いかな?という感じがするamazon プライム・ビデオ。でも、amazonのヘビーユーザーでプライム会員の登録していれば自動付帯するこのサービス使い倒さないのは大損です。すごく良いサービス。Netflix(ネットフリックス)やHuluなどにお金払いたくない人でも、このamazonとYahoo!のGYAO!があれば、追加のお金をかけずに映画&ドラマ鑑賞ライフが楽しめるのではないでしょうか。

そんなamazon プライム・ビデオですが、オリジナルコンテンツが充実してきています。世界中の視聴者が対象なので、けっこうお金をかけて世界観を創りこんでおり、今までに私たちが見てきた『24』シリーズ等のアメリカン・ドラマと比べても、同等の質感があります。

刑事ドラマ「BOSH」(ボッシュ)シーズン1

原作はマイクル・コナリー

新聞記者時代に、ピューリッツァ賞の最終選考にも残ったというジャーナリスト出身の作家です。このロスアンゼルス市警察の刑事ハリー・ボッシュを主人公にしたシリーズは、1992年の『ナイトホークス』(扶桑社刊)から始まり、この日本でも翻訳が継続している人気シリーズ。わたしも『ナイトホークス』『エコーパーク」『シティ・オブ・ボーンズ』などシリーズの一部を愛読しております。

とても面白い刑事小説です。アクションではなく、主人公の刑事ボッシュの目の前に起こる悲惨な事件、その捜査の過程で知る現実、警察社会にはびこる官僚主義と不正、葛藤の連続です。犯人解決までのどんでん返しも鮮やかで、ツイストが効いています。

シリーズのどれから読んでも事件としては面白いのですが、主人公のキャラクターの変遷も楽しめる作品ですので、最初のものから順番に読むと、より深く作品世界に入り込めます。しかし残念なのは、最初の頃は扶桑社から出ていたのですが現在は本屋にありません。近刊は主に講談社(一部ハヤカワ)から出ており見つけやすいです。

マイクル・コナリー作品過去の映像化

過去には、クリント・イーストウッド監督・主演でボッシュ シリーズ以外でFBI捜査官が主人公の『わが心臓の痛み』(扶桑社刊)が映画化されています。映画タイトルは原題通りの『ブラッド・ワーク』。

映画の出来は・・・・・・残念ながら、クリント・イーストウッドの前後に監督した作品である『許されざる者』『パーフェクト・ワールド』『ミスティック・リバー』という傑作群の出来と比較すると、微妙な軽さで正直イマイチでした。何でこんな作品になってしまったんだろう?力があまり入っていないのです。

監督の狙いは映画ファンや原作小説ファンの期待と、大きくずれてしまったようです。この事は、コナリーも感じたようで自身のボッシュ刑事シリーズの『エンジェル・フライト』という映画公開後に出版された作品で、この映画の事が刑事たちの会話で出てきます。

あと小説『リンカーン弁護士』も、2011年にマシュー・マコノヒー主演で映画化済です。執筆時点では、amazonプライム・ビデオとNetflixで鑑賞できます。この作品も小説の方が出来が良いと感じました。『ブラッド・ワーク』よりはスリラー感が高いのですが、ダイジェストのように感じる映画でした。小説は最初は人間ドラマと思いきや、「そーきたのか!」と展開のアイデアに驚きながらスリラー&ミステリーの世界に連れて行ってくれます。面白い小説の映像化は難しいですね。映画だと時間が足りないのではないでしょうか。その点「ボッシュ」はamazonプライムのオリジナルなので、複数話で話を練りこみながら制作しているというメリットが出ています。

 ハリー・ボッシュ刑事 

ハリー・ボッシュ刑事は,小説でも一匹オオカミで、身内の警察署内にも敵だらけ。彼を首にしてLAPD(ロサンゼルス警察)から追い出してやろう、という陰謀がシリーズ中 常にうごめいています。それは彼が悪徳警官だからではなく、一匹狼で、お世辞言わない、空気読まない、一言多い、エラそう、こわもて、でも不正はしない、仕事は特にできる、女にもてる・・・・こんな人だからなのです・・・・仕方ないか。昔ニュースで衆議院議員小泉進次郎氏が言ってました、「男の嫉妬はメッチャ大変」・・・これは何処も一緒なのでしょう。

ドラマは小説『シティ・オブ・ボーンズ』のドラマ化

今回は2002年に書かれたハリー・ボッシュシリーズ8作目の『シティ・オブ・ボーンズ』(ハヤカワ文庫)のドラマ化です。(面白い小説ですので、ドラマ視聴前に読むのもお奨めです)

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20年前に殺された少年の骨が見つかるところからドラマは始まり、その骨を分析すると虐待の跡が・・・。ボッシュ刑事は子供の頃に母親を殺され、施設で虐待を受けたことがあり、この少年の骨を埋めた人物=殺した人物を、自分の心にある過去の闇と闘いながら捜査していきます。

サイドストーリーとして、ボッシュに執着するシリアルキラー、女性新人パトロール警官との交情、警察上層部の政治的駆け引きなどを濃密に描いていきます。

芝居の上手いノンスターで創られている作品なので、俳優の過去作品のイメージに引きずられないのが良いところです。これはテレビではなく、配信のamazonプライム・ビデオのオリジナルドラマだからできるキャスティングではないでしょうか?テレビですと、広告費換算できる視聴率を大きく稼がなければならないので、こういうキャストにはならないでしょう。この「ボッシュ シーズン1」には、『24』シリーズで印象深い活躍をした女性が2人、いい役で出てます。ボッシュ刑事役の俳優タイタス・ウェリヴァーも、今まで脇役で何年もがんばってきて、50歳過ぎて主役をつかみました。

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選手層が厚い英語圏の俳優は、とにかく「作品から作品へ」という、実績の積み重ねが重要です。B級アクションでもホラーでも、作品に出て演技を磨き、そしていつかくる主役のチャンスをオーディションでゲットする。

採点(星取)

今回の星取りは ★★★☆(5点満点)。

 

結構時間かけて描いたサイドストーリーの連続殺人鬼の展開が、既視感のある類型的な展開でワクワクしませんでした。そこが弱いかと。でも全体的には質感も高く、LAの刑事という世界観の表現もできているドラマです。このamazonプライム・ビデオでの「BOSH」ドラマシリーズはシーズン4まで発表されているので、今後の展開が楽しみです。どの小説をドラマ化するのか?

マイクル・コナリーの小説は、違う物語の主人公とボッシュが協力し合ったりするパターンも多いので、リンカーン弁護士やFBI捜査官も出てくるのか?・・・などなど今後が期待できるシリーズです。

(それでは・・・あいすみません)