あいすみません

早期退職?セミリタイヤ?・・・いやいやダウンシフトです!「筋トレ」「読書」「映画&音楽&スポーツ鑑賞」で心身を整えています。

高橋陽一著 『「年金問題」は嘘ばかり』 読了

年金問題」は嘘ばかり

高橋洋一著(PHP新書刊)

「年金問題は嘘ばかり」の画像検索結果

年金の話をホラーにするのはなぜ?

高橋陽一さんの著書『「年金問題」は嘘ばかり』を読みました。元大蔵省(現 財務省)の高橋さんの本は過去も何冊か読んでおり、独特の苦みとペーソス & 深い専門知識 & 基本はポジティブ& 勉強不足でバカなこと言ってる人(評論家やエコノミスト)が嫌いという語り口で楽しく読ませてもらっています。

この本も面白いです。今までの年金に対する情報操作された内容がいかにヘンテコかを論破してくれます。また「年金不安」をあおることであいらかに得する人(団体)があるということを、明確にしてくれます。

新聞紙上も基本は時の与党に対する野党の追及を中心に書きますので、年金の報道は情緒的かる野党の理論の扇情的なものが多くなります。いま売れない雑誌やメディアの記事の中で数少ない数字が取れるものが・・・、

・老後にいくらいる

・老後に〇〇〇円ないと破産する

・年金は破綻する(している)

などです。

自分も結構好きで、こういう本や雑誌の特集はいろいろ読んでます。会社の役員を自主的に退任し、ダウンシフトを選択する時に人生の計算も兼ねていろいろ読みました。「怪獣だ!」「オオカミが来た!」「地球は滅亡だ」と同じパターンで、どうも人間は「絶対ヤバイ」「もう無理」「死にそう(死ぬではありません)」みたいな話が好きなのです。そう言うわたしも『エクソシスト』とか『シックス・センス』などのホラー映画が大好きなので・・・怖い怪談話は大好きです。

でもこの本は、ホラー新書ではありません。けっこう前向きに読める本で、年金とは何かを伝えてくれます。この本は、年金不安をあおると得する人(団体)があるという事を指摘してくれる本なのです。

「何で年金を語ると怪談話になるのか?」

「誰が年金をホラーにしたのか?」

この本に答えが書いてあります。

年金不安をあおり得する人(団体)

年金不安をあおり得する人(団体)は誰?

1:財務省

2:厚生労働省

3:金融機関 

それはなぜか?

1:財務省

=消費税増税しやすくなる

2:厚生労働省

①利権

天下り先確保

3:金融機関

金融商品が販売しやすい

どんな嘘か?

1:年金は福祉であるという嘘

=年金は長生きした場合の保険であることを知られたくない

2:国民年金未納4割というプロパガンダは嘘

=実は全体の3%でしかない

3:現役世代何人で高齢者をささえるかという数字の嘘

=人数の問題ではなく、金額の問題である

4:所得代替率の嘘

OECDの計算との差異、低い方が実は年金は安定する

5:年金は積み立て不足だの嘘

=バランスシートの切り方で見え方が変わる

6:消費税増税で年金を安定させるという嘘

=税方式は負担と給付の関係が不明瞭(貧乏な人も増税

=消費税ではなく所得税(給料の高い人が多く保険料を払う) 

年金は保険である

とにかくこの本では、年金が保険であるという事を国民が理解すると困る人(団体)がいる、という指摘がピン!ときました。

確かに今までの報道により刷り込まれたイメージで、年金=社会福祉という考えになってしまっています。わたしでもそんな誤解をしそうな時が有ります。そのせいで、消費税増税も年金維持のためなら仕方がないという方向にメディアの報道含めてなっていました。しかし日本はサラリーマン以外の所得捕捉率がひじょうに低く、いわゆる節税なのか脱税なのかわかりませんが、税逃れをしている人が多いので、これを改善すればより公平な負担となり、とりやすい消費税を増税するみたいな議論にはならないとこの本は書いています。税務署と社会保険庁の関係そして独立していたい財務省の関係性がいびつなのです。 

年金=保険である、しかも皆保険である

ということをこの本は指摘してくれます。国民年金を払わないのは損(現状の制度化で)です。よく雑誌の記事で年金より生活保護の方が金額が多いとありますが、生活保護を受給する時は本当に丸裸です。年金と比較しても意味が無いです。

福祉の充実への提案:空き家を活用できないか?

私は、本当に丸裸になり生活が厳しい方が生活保護を受給を受けることは、国民の権利として行使しやすい社会になってほしいです。いまこの瞬間自分は生きていけます。でも誰でも未来に何が起こるかはわかりません。事故や事件、犯罪に巻き込まれたり、天変地異などリスクは多々あります。困っている人が、「家」と「電気」と「ガス」と「水」を安心して確保できる仕組みになってほしいと考えています。特に「家」ってこんなに余ってるんだから、上手く活用できないでしょうか。これも税の問題もあるのかな?空いて放置している方が得ではおかしいですよね。生活が苦しい方に空家を国や行政機関が貸す、という仕組みができないでしょうか。また、よくニュースで、お金払えないので、社会インフラを止められたという記事を読みます。こういうのは福祉で、止めないという方法はないのでしょうか。 

まとめ

★★★★(5点満点)

この本は「年金は保険である」ということを明確にしてくれています。そして制度としては得なのに未納の人がいる、それは、それぞれの監督官庁の裏のロジックの影響があるのです。

いつかくる自分にも老後は確実に来ます。仮に来なかった場合でも年金は保険なので、自分が受け取れなくてもそれは問題にはなりません。なぜなら、自分はもうこの世にいないのですから。それでも問題なったら、それはホラーですので怖がってもらいましょう。 

(それでは・・・あいすみません)

 

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