あいすみません

早期退職?セミリタイヤ?・・・いやいやダウンシフトです!「筋トレ」「読書」「映画&音楽&スポーツ鑑賞」で心身を整えています。

高村友也著:「スモールハウス」読了

スモールハウス

高橋友也著

同文館出版刊

平成27年11月13日第3刷

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小さい家で豊かな暮らし

この本はタイトル通り、小さい家の本です。この本に紹介される小さい家は、ただ小さいのではなく、仕方なく小さいのでもなく、自分で選んだ小ささなのです。この本は小さい家の紹介本ですが、別の見方をすると、生き方の提案本でもあります。モノを多く所有する、そのためにカネを多く稼ぐ、広いスペースが必要となる、という欲望にとらわれた生活に対する価値観を、家という人生最大の買い物であり所有物を通して問いかける本なのです。家は普通であれば一番お金もかかるわけですので。

この本で紹介される家のスペースは10平米プラスアルファ。一人の人間が幸せになるための暮らしには、これくらいのスペースで充分なのではないか、という暮らしをアメリカの事例で提案してくれます。 

小さいことのメリット

1:コスト⇒小さいからお金がかからない

日本で家を買う値段は東京や大都市だとあんまりな値段です。家族4人で暮らして、一戸建てだと平均100平米、マンションだと70平米くらいでしょうか。価格は場所により、3500万から7000万くらい?ローンを30年とか35年で組む。家庭のバランスシートは右も左も不動産オンリー。払い終わると60歳、築30年の家は土地しか価値が無い。バブル以降はこういう感じですよね。それがこの本に紹介されているスモールハウスだと、建築費は数百万、アメリカの事例でトレーラーに乗せると、税金もかからない。止める場所は当然小さいので土地も安い。 

2:価値観⇒買い物、モノの所有の奴隷から解放される

スモールハウスですから、何でもかんでも所有するスペースは無いのです。所有しなければランニングコストがかからなります。コストがかからなければ、働き方が変わります。働き方が変われば、時分のための時間がたくさん生み出されます。 

3:小さくても豊かな空間と時間⇒自分との対話ができる

筋トレの時には鏡の中の自分と向き合い、ウエイトを持ち上げます。心の中では自分と対話をしています。それに近い感じです。インターネットやテレビ・新聞などのメディアから離れることも可能です。すべての線をつながないという暮らしも可能です。すべて自分で選択し、一番快適だと思う空間を作ります。小さな空間に置くものは厳選されたモノのみです。とりあえず買い置くということをすると、暮らしが不快になります。本当に必要か、本当に好きかが、最重要となります。世の中との余分なつながりを自分で断線させることを選択すると、無限の時間が現れます。その時間をどのように使うか、それは自分次第です。読書、思索、料理、畑で生産など、豊かな時間の使い方は沢山あります。 

東京で家を持つコストは高すぎる

この本で紹介している生き方を、無理して始める必要はありません。自分が幸せと思えるかを良く考え、選択すればよいのです。コストかかりませんから。普通車一台分以下で始められます。(著者はセルフビルドで10万円とのこと)

わたしは、東京近郊に家を所有し暮らしています。約20年前に建売で購入した、いわゆる普通の一戸建てというやつです。それでも、けっこうな金額がしました。ローンを抱えていた時は、仕事は嫌でも続けるしかなく、地方や海外に拠点を移したいと思っても、選択できない自分でした。子供もいるので、この本の小ささですと無理でしたが、家にこんなにコストがかからなければ、もっと自由に生きていけるのにと思っていました。

もう10年くらい前になりますが、東南アジアの出張先で現地の同世代とお互いの持ち家の話になり、外国の方なのでお互いの値段まで正直に話したことがあります。私が自分の家の値段を言ったところ、豪邸をイメージされてました。そこでスペースを話したら逆にびっくり、日本はたいへんだなと慰められました。彼の家は私より安くて、都心より近くて、プール付きで、スペースは倍でした。今は日本が何十年もデフレで、東南アジアは何年もインフレなので、差はかなり無くなってきたかと思いますが。(これからは日本は人口が減少します。東南アジアの大都市の方が、値段が高くなるかもしれません)

この本には著者のスモールハウスとアメリカの事例が6軒の計7軒の写真が掲載されています。その中で私は、Daiana Lorenceさんという方の家が、素敵で良いなあと思いました。この方のような奥深い暮らしはできませんが、webで検索していただくと、家の写真を見ることができます。著者の高村さんのスモールハウスは、セルフビルドされたとのこと。写真を見るとアメリカの事例のDIYのレベルに比べると・・・・なのですが、秘密基地のようで、自分で家を建てる面白さを強く感じさせてくれます。

採点(星取)

★★★★

生き方を提案してくれる本でした。

モノ、スペース、仕事、お金、時間、健康、エコロジーなどは、全て回りまわって繋がっているのです。この繋がりの輪が切れると、生き方に無理が生じます。良い事例を教えてくれる本でした。

今の自分がスモールハウスを建てると別荘となってしまうので、この本の趣旨とはかけ離れてしまいますが、小屋、スモールハウスってm本当に秘密基地みたいで、子供の頃の遊びを思いだし、メッチャあこがれますね。この本はそんな遊び心も刺激してくれます。エコとかだけでなく、スモールハウス=小屋にはそんな夢や楽しみ方もあると思います。

(それでは・・・あいすみません)

 

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