あいすみません

早期退職?セミリタイヤ?・・・いやいやダウンシフトです!「筋トレ」「読書」「映画&音楽&スポーツ鑑賞」で心身を整えています。

フジテレビは「老害ニッポン」の罠にはまるか

フジテレビ社長60歳⇒73歳という人事

先日、日経ビジネスの2017年5月1日号の「さらば老害ニッポン」を読み、

フムフムと思っていたら、

本日フジテレビの人事が発表されましたので、

またフムフムと思っています。

 

フジテレビの発表人事

60歳の代表取締役社長が退任、

73歳のグルー企業の社長が新しく就任、

79歳の代表取締役会長が退任し相談役就任

というものです。

60歳という若い?(他の業界考えると実は若くないですね)社長が退任し、

73歳の一度は子会社に転出した役員が出戻るので、

業績問題があったことが推測できます。

 

ちなみに、

日本テレビの社長が67歳、

TBSの社長が65歳、

テレビ朝日社長が61歳、

テレビ東京社長が65歳、

ですので、フジテレビの社長は若い方ですね。

 

「えっ?気持が若くて能力があれば、実年齢は関係ないじゃない」ですって・・・。

確かにそういう業界もありますね。

自動車(しかし70代だとデザイン問題がありますね・・・違いますね)、

商社(ネットワーク=人脈ビジネスだから・・・これも違いますね)、

あれ、思ったより思い浮かばない?????

積極的に70代の社長が良いと思うのは・・・・・、

介護業界!

これは、自分に必要なことを、サービス化するというのは有りでしょう。

 

しかしファッションやメディアなどの

成長している業界や企業を考えると、

今のテレビ局の経営者は二世代古くなってしまいます。

ZOZOTOWN社長が41歳、

Netflix Japan社長が47歳(アメリカ本社は57歳)、

LINE社長が43歳、

テスラ・モーターズのCEOが45歳、

です。

テレビ局は、どうしても政治との駆け引きがあるから、

年寄りになるのか?

あと親会社が新聞社という影響はありますね。

 

新聞ですと60歳はドンピシャの年齢なのですが、

テレビが今後NET配信等の新しい技術を取り入れる、

世界で闘う、となるのであれば、

生え抜き社員で、同じところにずっと40年近くいた、

60代以上では、新しい世界に打って出れるか?疑問です。

若いころはフジテレビの時代だった

フジテレビはわたしのような50代の者からすると、

青春時代の80年代にお笑いとアイドルの路線で、大ブレイクした局でした。

過去形で書けてしまうのが、さびしいですが、

1:徹底的に軽薄短小に見える路線を、

2:頭の良い番組の作り手たちが狙いを定め制作し、

3:それを視聴者がテレビの前で何も考えずにひたすら楽しみ、

4:送り手と受け手という明確な上下関係がある、

ある意味テレビ局からすると、

安楽で幸せな関係を築くことができていました。

 

それがこの10年で崩れたのです。

1:お笑いが練られたネタの披露ではなく、瞬間芸になったので、

   タレントさんの鮮度が持たなくなった。

2:SMAP以降の国民的スターの不在(育成しなかった結果)

3:どんなにひどい災害でも、事故でも、事件でも、

    ひたすら大騒ぎしてエンタテインメント化するという手法が、

    あきたのか、あきれられたのか、人の気持ちと合わなくなった。

4:正社員が指示をして、下請けが制作現場を必死でまわすという、

  テレビ局の社内こそが日本で一番格差のある職業となった。

5:スポンサーの払った番組制作コストのあまりにもな中抜きが見える化して、

   さらにコストダウンされるという悪循環に陥った。

6:新聞社との資本的な結びつきで、自由がきかない

7:TVCMの効果の見直し(視聴率の効果)

8:全てにおける高コスト体質で利益が出にくい

9:得意のF1層といわれたところが、簡単に視聴者になってくれなくなった

・・・・などでしょうか。

一部はテレビ業界全般に言える現象と思います。

テレビ放送が始まってから、ずっと花形企業であったテレビ局は、

今まさに事業のモデルを第2創業する時期の真っ只中ではないでしょうか。

まず守備固めから入り、攻撃方法を探る

そこで、フジテレビの今回の社長人事に戻ると、

完全に守りの人事であることは見受けられます。

1:自社の急成長期に著しい業績を残した、

   スター社員を大抜擢したが上手くいかなかった。

2:社会の見る目はもちろんのこと、社内の士気も上がらない。

3:(わたし目線で恐縮ですが)観る番組が無い

という泥沼を、一日でも早く脱する必要があるのでしょう。

 

でも新しい社長は、

このメディアビジネスが変わる時代に何をやりたいのでしょうか?

1:いつ

2:なにを

3:だれに対して

4:どのように

これらの攻撃手法を明確にしないと、

ここから2年とか4年の任期中、

守っているだけでは、

確実に遅れてしまいます。

むかしの映画や出版ビジネスのように。

 

となると、

F1層をメイン・ターゲットとしていたテレビ局の人事が、

73歳社長、79歳の元絶対権力者の相談役就任では、

経営と制作を思いっ切り分離しないと、

難しいのではないでしょうか。

 

もしくは下記のテレビ朝日のような番組編成です。

1:50歳以上のスターをぜいたくに並べてドラマ制作

2:ニュース報道番組の充実

3:旅番組などカルチャー系番組の充実

全ての番組を下は50歳以上、中心を60歳して作るという事です。

 

テレビ局の79歳の相談役は、

政治家や官僚との裏仕事のパイプ役をやるのでしょうか。

社内では、元絶対権力者の相談役に若い社員が気軽に相談できる雰囲気など

あるのか?無いのか?(無い方に一票)、

韓国のノワール映画に出てくる役のような、臭いがプンプンしていいですね。

韓国映画では、いつも同じような俳優が演じてますが・・・。

 

フジテレビの社員が、

番組制作に社長以下役員の意見を聴くのであれば、

ターゲットを少なくとも50歳以上にする必要があります。

番組などのコンテンツの企画は、

たった一人の優秀なクリエータの孤独な努力が必要と考えます。

全員の意見を調整するのは、最後の最後です。

そこで反対する老人が多ければ多いほど、

成功する可能性は高まるのではないでしょうか。

 

もちろん、歴史に学ぶのは大前提で、

過去の結果や失敗を、自分の中で消化できていないようなクリエーターは、

そもそもキー局ではバッターボックスに立てないでしょう。

後継者選びをコンテンツ化してはいかがでしょうか

わたしは、

この後テレビ・ビジネスがどうなっていくのか?

を、見届けるのが楽しみです。

 

わたしの世代は、

1960年代に生まれた時からテレビが有りました。

そして、

1970年代にVHSが生まれ、2000年代にDVDになり、

1980年代にレコードがCDになり、

1980年代にビデオレンタル屋が生まれ、

1990年代に映画館がシネコンになり、

1990年代に携帯電話を持つようになり、

2000年代にスマホになり、

2010年代にSNSが発達し、

そしてNET動画配信が生まれました。

 

その中で、コンテンツの中心にいたテレビが、今後どうなるのか?

レコードやVHSのように無くなるのであれば、それを見届けることになります。

別の形で発展していくのであれば、

それを楽しみたいと考えています。

 

フジテレビの73歳の新社長は、

就任と同時にその後継者のレースが開始されると思います。

老害にならずに、

老害を乗り越え、

どういう一手を打ってくるのか?

その次世代の経営者の育成手法をみるのも、

楽しみです。

 

アメリカGEのジャック・ウエルチ氏の、

後継者選抜の本を読んだことが有ります。

それ自体が透明性の高い、企業価値も高める、

候補者たちのガチンコの真剣勝負でした。

そのうえで広報効果もかなり高かった。

落ち目の報道と、暗めの人事が続いているフジテレビなので、

明るく、前向き、ワクワクする後継者レースにするのは、

良いアイデアだと思いませんか?

(それでは・・・あいすみません)