あいすみません

早期退職?セミリタイヤ?・・・いやいやダウンシフトです!「筋トレ」「読書」「映画&音楽&スポーツ鑑賞」で心身を整えています。

「ウォー・マシーン:戦争は話術だ!」:Netflix(ネットフリックス)はこれが面白い!(6)

邦題:「ウォー・マシーン:戦争は話術だ!」

原題:「War Machine」

監督:デビッド・ミショッド

主演:ブラッド・ピットベン・キングスレーティルダ・スウィントン

2017/アメリ

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プラピ制作のNetflixオリジナル作品

ついにNetflixオリジナル作品の製作に、プラット・ピットが乗り出しました。すごい時代になりましたね。ブラピはプランB(Plan B Entertainment)という制作会社を、経営しているという事は映画誌等で書かれていました。原作書籍の素晴らしさに比較すると、あまりにも普通のゾンビ映画だった『ワールド・ウォーZ』、アカデミー賞を受賞した『それでも夜は明ける』『ムーンライト』など、かなりたくさんの作品を手掛けています。上手くいってる制作会社ですね。うらやましー。

そして今回、ブラピはプランBで制作したい作品ができました。それが本作です。ところが本作はクセがある作品です。その企画を相談されたハリウッドのメジャー・スタジオが、ビジネス的にリスクを感じる企画だったのです。でも力のあるスター俳優は、それを絶対に創りたいと考えました。さあどうする?そこでNetflixamazonプライムの登場です。実現までは、そんな感じでしょうか?想像ですが・・・。

 

Netflixがスター俳優の持ち込んだ企画に制作資金を投下し、完成作品を独占的に世界中に配信、ビジネス化します。スター俳優も予算をかけてクオリティを維持しつつ、自分のやりたい企画を実現でき大満足。ウイン・ウインな関係が成立します。きっと今頃「次どうする?」って、やってることでしょう。これも想像ですが・・・。

クセモノ戦争映画(ネタバレ有り)

ブッシュ大統領が始めた、ウソで塗り固められ国民の人気が無い戦争であるアフガニスタンをどのように後始末するか?オバマ大統領からアフガニスタン駐留軍司令官に任命されたのは、グレン・マクマーン大将。彼は職業軍人として本気で勝つつもりで任務にのぞむが、どうもそのような状況では無いことに気が付く。それでもビジネス書の筆者でもあり、読者でもある彼は、ポジティブな言葉を駆使して、周りの者たちの士気を上げようと努力を続ける。しかし・・・この戦争はやはりクソ溜めで、優柔不断な大統領、政治家や政治屋たちに振り回され、彼の人生に最大の汚点を残すことになるのであった。

かなり屈折した話です。実在のスタンリー・マクリスタルという軍人のドキュメント本が元ネタとなっております。彼はアメリカの雑誌ローリング・ストーン誌で、バイデン副大統領や政権の批判をし解任されています。

 

オバマ大統領・・・・素敵な人だったと思います。言葉の力やメッセージ発信力の素晴らしさ。イメージは清潔で知的で努力家、言う事なしでした。わたしも彼が世界に発するメッセージは今でも好きです。あとは、その実績がイメージ通りであればよかったのですが、自らはアクションを起こさない大統領でした。特にアジアの平和という面では、動きなしだったと思います。残念ながら、現在の世界で起きている紛争やリスクのほとんどは、彼が大統領の8年間で何も手を打たなかったことにより、火種が大きくなってしまったと思います。

戦場のブラック・コメディ

ブラピは顔のゆがみ、歩き方・走り方、話し方などかなり役を創りこみ、特殊なキャラクターを披露しています。この作品のベースはブラック・コメディなのだと思いますが、優柔不断で何もしないアフガニスタン大統領など、本当に最低の人物の集まりです。かなり当時の状況を取り入れつつ、デフォルメして描いているのでしょう。

 

印象的なシーンがありました。ドイツ軍に増員をもとめるために、ドイツの国会議員の前でアフガニスタンの現状と今後をプレゼンするシーンが有ります。そこで一人の女性議員から、この戦争そのものの欺瞞と、兵を増員する目的が大将個人の目標達成のためでは無いかと、コテンパンに論破されるシーンです。これは最近どこかで観た場面だなあ?と思ったのです。

ああ!これだ!!会見に自信ありと言われていた自民党の幹事長が、毎日新聞の社会部の記者の方に事実を整然と並べられ、もともとの嘘っぽい話との整合性がとれずに、しどろもどろになってしまったシーンだ!!!と思った次第です。あれも政治記者は政治家寄りでヤバイ話題には手を出さない、社会部の記者はしがらみが無いので、記者として聞くべきことを聞くというシーンでした。まさにこの映画と同じ。

星取り

★★★(5点満点)

戦争は人間の矛盾が最大に表れる場所なのでしょう。この映画の登場人物たちの行動も矛盾だらけです。

戦争の現場は、言葉攻めで味方も常に洗脳していかないと、間違ったことをしているのでは?と、疑念が生じてしまいます。現場から離れた事務方は、その戦争をもともと始めた人と、終わらせる人が違う場合がほとんどです。大統領や政権政党という重要プレイヤーが、戦争の途中で入れ変わるので、最後の方は混乱でカオスとなってしまいます。

この作品はそんな混乱を描く作品です。「で?もともと何でこの戦争始めたんだっけ??」ということを描く作品なのです。

(それでは・・・あいすみません)

 

PS:でも本当にアメリカは軍事産業と軍人が職業となっていて、戦争をする準備や途中の維持など、大きなビジネスになっているんだと毎回思いますね。

PS2アンソニー・マイケル・ホールが出演していました!80年代に、ジョン・ヒューズ監督作品の青春映画に出てたヒョロヒョロの男の子。(『ブレックファースト・クラブ』など)ムキムキでマッチョなおじさんになったのですね。

 

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