あいすみません

早期退職?セミリタイヤ?・・・いやいやダウンシフトです!「筋トレ」「読書」「映画&音楽&スポーツ鑑賞」で心身を整えています。

マイクル・コナリー著:ボッシュ刑事シリーズ「夜より暗き闇」まで(本の紹介)

amazonプライム・ビデオの『BOSH』は必見

まだでしょうか?amazonプライム・ビデオのオリジナル作品である『BOSH』(ボッシュ)のシーズン4の日本での配信は?あー待ち遠しい!このLA市警の殺人課刑事ボッシュを主人公とする、ドラマシリーズには、すっかりはまりました。

「ボッシュ シーズン4」の画像検索結果

このシリーズは、スーパーヒーローではなく、超能力者でもなく、特殊技能を持つ元スパイでもなく、吸血鬼でもなく、数十人の敵と撃ち合ってもなぜか主人公だけは弾が当たらないスーパースター主演でもない。数々の作品に脇役で出てきたベテラン俳優が、主人公を演じる刑事ドラマです。amazonのナイス!判断!!

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原作小説シリーズは刑事ミステリーの傑作で必読

このボッシュ刑事シリーズは、アメリカの作家マイクル・コナリーが、1992年より執筆している人気と実力を兼ね備えたシリーズです。わたしはこのシリーズは順番はバラバラに数冊読んでいたのですが、今回のamazonで映像化されたドラマシリーズを観て、既読・未読に限らずに、最初から読んでみたいと思ったのです。

なぜならばこのシリーズは、ミステリー&犯罪捜査モノとしてもどれを読んでも素晴らしいのに加えて、別の面では、ボッシュという一人の男のキャラクター小説でもあり、彼の考え方や行動が経験や環境その年齢と共に変化していくことも、きちんと描かれているからです。

そして2017年の日本における最新刊『ブラック・ボックス』(講談社文庫刊)までに16冊発表されている作品を読むと、(シリーズ外の『リンカーン弁護士』シリーズ等では脇役で出ている)その事件や人間関係が、張り巡らされた伏線のように繋がっているのです。それを知ったら最初から読むしかないです。

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出版社は初期は扶桑社そして1冊ハヤカワを挟んで、現在では講談社です。世界的な人気作家なので、版権料の問題もあるかもしれませんが、3社に渡って出版されています。初期の扶桑社作品が新刊では手に入りにくいかもしれません。都内の大型書店にも、ありませんので。しかしながら翻訳を古沢嘉通さんが一人でほとんど手掛けているので、違和感なく作品世界に入ることができます。とても良い仕事をされていると思います。海外ミステリーにおける翻訳家の役割は、とても重要ですよね。

それで!1992年にアメリカで発表された第1作の『ナイト・ホークス』(扶桑社刊)から、2001年にアメリカで発表された第7作の『夜より暗き闇』(講談社刊)まで、読みました。まだシリーズは続くので途中ですが、思わず中間報告がしたくなる面白さ。

1冊づつ事件は独立していますので、どんな順番で読んでも面白いです・・・が!しかし、最初から読んでいくと先の記述通り、登場人物の変遷、起こった出来事が後の人生に大きく影響を与えている、等の理由でより深く作品世界を味わうことができるのです。

「夜より暗き闇」はボッシュの心の暗黒面を描く作品

この2001年の第7作はamazonドラマシリーズのシーズン3の元ネタになります。

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映画界の大物の殺人事件の裁判に検察側の重要証人として出廷しているボッシュ刑事。そんな時に、ボッシュが第4作『ラスト・コヨーテ』(扶桑社刊)で有罪にすることを失敗した娼婦殺人犯が殺害される。旧知の保安官から頼まれ捜査を開始するのは、心臓移植のためFBIを退職した元プロファイラーのテリー・マッケイレブ。

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(コナリーが97年に発表し、クリント・イーストウッドが映画化した『わが心臓の痛み』(扶桑社刊)の主人公)テリーが、殺害現場や過去の捜査資料をプロファイリングすると、全ての証拠はボッシュの犯行を示していた。はたして・・・事件の真相は?

ボッシュは母が娼婦だったのです。そして彼女は子供の時に殺された。ボッシュの心の傷であり、厳しい環境で生きてきた理由です。そんな心の中にあるダークサイドが、有罪にできなかった娼婦殺しの犯人を殺してしまったのか?テリーはボッシュの中にある闇に光を当てていくのです。という展開を聞いて、心躍らないミステリーファンはいないでしょう。

今回の作品は過去のボッシュシリーズに、ボッシュが主人公以外の作品の登場人物をからめ、(『ザ・ポエット』(扶桑社刊)の主人公の新聞記者ジャック・マカヴォイ)コナリー作品のオールスターキャストで描かれる作品です。そして深い。ミステリーとしての展開も、人物像の描き方も。ラストシーン・・・事件の結果が出て、ボッシュとテリーとは向き合い対峙します。そこで会話される内容は・・・まさに夜よりも暗い闇なのです。味わいも深い、素晴らしいラストシーンです。でもこの後ボッシュはどうなるんだ?と心配になりますが・・・。

星取

「夜より暗き闇」★★★★

コナリー作品は平均して★★★☆以上の高水準ばかりです。どれを読んでも間違いなし。ミステリーファン以外にも、おすすめできます。数年後に再読しても面白いので、わたしもまた10年くらいしたら、楽しむと思います。

<2001年までに出版されたコナリー作品のその他おすすめ>

『ラスト・コヨーテ』1995年・ボッシュシリーズ第4作 

★★★★☆

『ザ・ポエット』1996年・警官の自殺は実は連続殺人だった

★★★★☆

『わが心臓の痛み』1998年・映画より小説の方が100倍面白い

★★★★ 

 

(それでは・・・あいすみません) 

人生ダウンシフトを選択し、自分のために使える時間を買いました。読みたかった本、観たかった映画、聴きたかった音楽、行きたかったところ・・・、今まで何かしら理由を付けて後回しにしたことを、どんどんやっていきたいと思っています。

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