あいすみません

早期退職?セミリタイヤ?・・・いやいやダウンシフトです!「筋トレ」「読書」「映画&音楽&スポーツ鑑賞」で心身を整えています。

藤巻健史 著:「日銀危機に備えよ」読了

「日銀危機に備えよ 異次元緩和に出口なし

藤巻健史

PHPビジネス新書刊

2017年9月1日 第1版第1刷

「日銀危機に備えよ」の画像検索結果

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藤巻健史氏の著書について

藤巻健史さんは元JPモルガンの伝説のディーラーと呼ばれた方です。何が伝説かは、わたしにはよくわかりませんが・・・。現在では経済評論と、日本維新の会参議院議員として活躍されています。最初に藤巻氏に興味を持ったのは、だいぶ前ですが朝日新聞の土曜日版に弟で伊勢丹のカリスマバイヤーとして有名だった藤巻幸夫さんとご一緒に、「やっぱりフジマキに聞け」という連載をお持ちになり、それを毎週楽しく読ませてもらった時からです。この連載の内容は、いわゆる人生相談でした。質問に対してご兄弟でそれぞれ答えるというもので、ご兄弟で真逆の答えになる時もあり、クスッと笑える、楽しい連載だったかと思います。(弟さんは経営者としても活躍していたのですが、早くにお亡くなりになってしまいました)日本維新の会は、正直わたし的には応援していない政党ですが、何で維新だったのかは、これもまた、わかりません。

そんな藤巻さんの著書。お人柄にも惹かれ、その後ずっと読んできました。ご経歴を拝見すると、なかなかお目にかかれないレベルの人であることは間違いないのですが、著書を読むと一度ぜひ一緒に飲みたいと、思わせてくださる話術(味のあるご経験)なのです。そんな藤巻氏の最近の著書の表紙をご紹介します。

「日銀失墜、円暴落の危機」幻冬舎刊/2015年1月)

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「吹けば飛ぶよな日本経済」朝日新聞出版刊/2015年3月)

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「国も企業も個人も今はドルを買え!」PHPビジネス新書刊/2015年10月)

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「国家は破綻する」幻冬舎刊/2016年11月)

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いやあ、タイトルが攻めてます。帯を含めて、危機感アリアリです。実は内容も全ての本がほとんど一緒で・・・= あっ!あいすみません・・・言い換えます。常に一貫性がある内容です。藤巻氏の考えはぶれずに、同じ主張を繰り返されています。(そういえば、さわかみ投信創立者澤上篤人氏の本も、どれを読んでも一貫性ありますね(笑))

その主張は・・・

国債が暴落する

・超円安がくる

・もうすぐハイパーインフレに必ずなる

・個人はドル資産を持ち防衛(10年ほど前は借金して不動産購入のこともありました)

ハイパーインフレで国の借金が棒引きされた後解消

というものです。

わたしは、この本に書かれている方向性は、合っているような気もしますが、1990年代から言われていますので時間軸は外れが続いています。でも外れていることは・・・実は良い事です。・・・引退後の方(老人)が多くなる日本で、インフレになると暮らしはキツイですよね、たぶん。デフレだと若い方の給与が上がらず、これもキツイ。経済運営は難しいです。

この本で藤巻氏は、「日銀の異次元緩和は事実上の財政ファイナンスで、デフレ脱却よりも、財政赤字に苦しむ日本の資金繰り倒産を防ぐことが本当の目的では?」と主張されています。確かに税収の倍の国債を発行し続けている現状は、何とかしなければなりません。しかし福祉や医療のお金は足りません。使うところと使わないところのメリハリを付けなければならないのです(総理や外務大臣が昔の感覚で、外国に行きお金をばらまいていますが、これからは国内の諸問題解決を最優先する必要があるのではないでしょうか)

国会議員になるためには、選挙で当選しなければならないという制度の悪い面が出ており、有権者に本当の事(=悪いこと)を伝えられない、贅沢を我慢させられない、負担をさせられない、という状況が続いているので、高(中)福祉低負担みたいな状況になってしまっているのでしょう。

同じ方向の意見の本

藤巻氏の主張に近い本はたくさんあります。近い将来に財政破たんし、ハイパーインフレになるという主張の本です。

 

「ジャパン・クライシス  ハイパーインフレがこの国を滅ぼす」

橋爪大三郎、小林慶一郎著 (筑摩書房刊/2014年10月)

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この本も帯だけ見ると大事件です。この本では財政再建のための増税を薦めているのですが、「インフレは不公平であり、消費税は誰でも消費するので公平、まんべんなく負担することになる」という主張です。税金の公平な負担を実現できないのは、先ほどの国会議員が職業になっていて、選挙に通るために国民に甘いことしか言えないという事と、使われ方がめちゃくちゃだったから、だと思います。

反対意見の本

藤巻氏と真逆の意見の本ももちろんたくさん存在しております。

「マイナス金利の真相」 高橋洋一著(KADOKAWA刊/2016年5月)

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この本はマイナス金利政策を中心に、ハイパーインフレ到来説、日本の財政破たん説を、デタラメだと反論する内容の本です。

この本の中に「日銀と政府は統合政府として分析対象となる」という主張があります。藤巻氏は逆に「統合政府論はむちゃくちゃだ」という主張です。どちらが正しのでしょうか。わたしは藤巻氏の指摘する財政問題の大きさはその通りだと思っているのですが、高橋氏の官僚が情報操作をしているという意見、増税財政再建ができるのは大間違いで、その前にいくらでもやれる事がある、という意見にもうなずけるのです。

お奨め度

★★☆

読むも読まないも、信じるも信じないのも、あなた次第です。あなたの人生ですので。よって真ん中とさせていただきました。

これらの内容の本は、一方の意見だけを盲信し行動する事は避けるべきだと考えています。必ず対立する意見がありますので、そちらの本も読み、自分はどちらを未来予測として正しいと思うかを判断するべきです。よく、何も考えない、難しいからわからない、どっちでも良い、みたいな人がいますが、そういう人も、対立意見を調べない人同様に何かあった時には一番被害を被りやすい人の一人になってしまうのではないでしょうか。

今後どうなるかな~日本の経済。どの予想を自分がコレだ!と思うか?常に模索しています。

(それでは・・・あいすみません)