あいすみません

早期退職?セミリタイヤ?・・・いやいやダウンシフトです!「筋トレ」「読書」「映画&音楽&スポーツ鑑賞」で心身を整えています。

橘玲著:「専業主婦は2億円損をする」読了

橘玲

マガジンハウス刊

Kindleで読みました

「専業主婦は2億円損をする」の画像検索結果

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この本を読んだ理由

話題の本です。わたしは男性なのですが、専業主婦叩きをする気は全くない事を先に明言しておきます。生き方の選択はその家族、個人の自由が一番!他人からとやかく言われる筋合いは無い!と心から思っている人間なのです。わたし自身も、億万長者では無いにも関わらず、熟考の末に一足先に法人という群れの中から飛び出した人間です。自分でくだした人生の選択を、とことん尊重します。

では何故?この本を手に取ったかといいますと、わたしが25年ほど前に結婚した時に、妻と話した事と同じ事例かな?と思ったからです。

わたくし事で恐縮ですが・・・若いころはサラリーマン。30代半ばからは小さいながらも会社の経営に携わってきました。そんな立場にも関わらず、人付き合いは苦手なタイプ。クマの見た目でのみの心臓という「あがり症」の気も有るストレス・フルな人間でした。起業に参加したのも、他人に人生を指図されると心が痛いと思ったからです。

逆に妻は、一般企業の正社員。わたしと違い、人付き合いも上手で、お金使いも荒くない人間です。本当に真逆ですね、友人関係も広く大切にしている人ですから。

また、わたしは年俸が水揚げの良い年は跳ね上がり、悪い年は跳ね下がるという、上手くいった年、いかなかった年の影響が多大な仕事環境でした。更に社員の給与、会社維持の経費、外注先の支払い等の運営に対する責任もあるリスク持ちだったのです。

妻は正社員の給与、有給使用も奨励されている環境という、日本では珍しいホワイト企業勤めです。これも真逆の環境。

そんな事から、わたしは結婚してからも妻にはそのまま仕事を続けてもらいたい。続けてもらった方が、家族という単位で考えた場合、安心・安全・得という事を正直に話したのです。妻は一瞬か?深くか?わかりませんが、子供が出来た時には特に、退職し一時だけでも専業主婦になる事を考えていたようでしたが、わたしの方の意見を組んで、そのまま正社員の仕事を継続してくれました。

家事の負担は・・・正直に告白しますと妻の方が重くなってしまいます。掃除や買い物、洗濯物関連など、できる事はやるようにしましたが、その他子供の事、食事の事などは申し訳ない感じ今でも多々あります。もっと正直に話しますと・・・最初は掃除すら面倒くさがり、よく不公平であると言われ喧嘩しました・・・スマン!今では率先して自分できることは自分でする(当たり前ですが)ので、文句は言われることはありません・・・コレ本当です、信じてください。

ですので・・・子供が小さい時は、妻もストレス・フルだったと思います。仕事と家事と育児とで、土日はグッタリでした。ただ子育てを優先してくれる会社でしたので、毎日定時退社を奨励されている事が、助けにはなりました。

そうなんです!わたしは客観的に観て、妻は一般基準で言うととても良い会社に勤めていて、満足できる給与を得ているので、何か会社理由でリストラなどが無い限りは、自己都合退職はしない方が良いと思ったのです。わたしの方は、事業に失敗するというリスクがあったので。

もちろん!人間関係最悪、勤務状況もブラックで、妻が仕事までキツイと思うような会社でしたら、辞めるように勧めたと思います。そうではなく、ありがたい事に良い会社で、妻も仕事は楽しいという事でしたので、そのまま正社員で勤める事を、薦めたのです。

今では子供も大きくなり、自分の世界ができて、だいぶ手がかからなくなりました。わたしは妻と性格が真逆で社交性が無いので、一生懸命に稼いで早めにダウンシフトし、働き方を変える事を目標にしました。持家のローンは、妻ではなくわたしが払いきりました。車なども全てです。もちろん子供の学費も、確保してからのダウンシフトです。

妻の稼ぎは貯金を中心にしつつ、妻の実家への支援にも使用しています。わたしは、反対しません。妻も稼いでいるわけですから。また最近では自分の趣味にも、自由にお金を使っています。

そうです!これらが出来ているのも、わたしが早めにローンを完済できたのも、妻が正社員で働いているからなのです。大卒の正社員同士の結婚でしたので、ダブルで給与(わたしは途中から報酬になりましたが)が入ってくる事は、家計的には倍の効果があるので、ゆとりが出来るのです。

ですので!家事負担や、ものの考え方で喧嘩は有りましたが、お金の事でもめたことはありません。ここは正直に結婚のとき、子供が出来た時に正社員は継続したほうが得なのではと話をして、妻は最初は嫌々だったかもしれませんが、継続を選択した事が結果も良かったと考えています。妻も今では、正解だったと言っております。家計における金銭面の余裕は、妻が正社員の仕事の継続を選択してくれた事の最大メリットです。

そんな背景がありました・・・これが、わたしがこの本のタイトルに、うなずけた理由です。

読後の感想

著者の投資関連の本は過去にも何冊か読んでいますが、事例が豊富で論旨が明快なスタイルはいつも変わりません。今回も、そのものズバリの具体的な本です。もちろん読むと心が痛む統計も有りますが・・・。

これからの日本人は、否応なしの長生き人生です。医療水準や生活環境から考えると、簡単には死ねません。しかし社会保険のコスト、年金の支給年齢の先送りや減額など、様々な問題もますます出てくる事でしょう。これは間違いなく。

それらを冷静に判断した時に、専業主婦が得か、正社員継続が得か、という事になります。一般の人たちは必ず。

もちろん元から資産家のご家庭や、一発当てた旦那(奥様)を持つ奥様(夫)には、当てはまらないかもしれません。でも金銭的な自由は、人生の自由にもつながる事は、立場を超えて変わらない事でしょう。愛は永遠に続くか?という事も、この本には書かれています。

ひとつの財布よりも、ふたつの財布で、家庭全体の財布を大きくする。生きるコストの増大と、長期化に備える。そのために夫婦で働くことのメリットが、書かれた本なのです。

お奨め度

我が家はサラリーマン同士で結婚していますが、大卒でも、高卒でも、専門卒でも、職人さんでも、専門職でも、効果は同じだと思います。家庭の財布への入金を、2つからにして大きくするのです。

妻が専業主婦を選択していたら、我が家はまだローンが有り、実家への支援もできず、子供の教育費もここからは大変だったでしょう。妻は趣味にお金は使えず、わたしもダウンシフトは、実行できなかったと思います。そうです50代の夫婦で、ここから出ていくお金がものすごく多いので、どうしようか?という状況だったでしょう。それが完璧ではないかもしれませんが、ある程度はリスク回避ができたので、20代後半や30代の時にした夫婦の決断は、我が家にとっては、現状正しかったと考えています。

でも、これは我が家にとっての正解です。ここが人生の難しさ・・・個人の人生、ご夫婦の人生、それぞれ自分で選択をすることになります。わたしの事例を、おしつけてもその通りにならない可能性も多々あります。人生を楽しめなくなるかもしれません。生活環境や勤めている会社の理解の差も影響することでしょう。

だから思うのですが、生き方や暮らし方を、夫婦で話し合うきっかけに、この本を利用できれば良いのではないでしょうか。それぞれのご夫婦で、考え方の整理や、お金の問題点のあぶり出しに、役に立つ本だと思います。そういう意味では、若い夫婦の方のために書かれた本だと思います。マガジンハウスですし、表紙のデザインを観ても。ターゲット外のわたしの場合は、確認のための読書でした。

長い目で見た金銭面の損徳の記述は、タイトル通り具体的な本なので、あとは心の損徳の整理です。わたしはこの本の著者と同じ考えを、たまたま25年ほど前に持っていた人間でした。あなたは、どう選択しますか?

わたしは、うやむやにする事が、一番損だと思います。まずは夫婦で、話し合いましょう。

(それでは・・・あいすみません)

 

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