わたしの症状
自分は20代から30代後半頃までは「あがり症」「緊張症」の症状が特にひどくて、克服できない自分に劣等感を持ってました。
そんなわたしの「あがり症」「緊張症」の症状は、
1:心臓のドキドキ
2:赤面
3:声が震えて出ない
4:頭が真っ白で考えをまとめられない
というものでした
そんな症状が出やすいシーン
1:会社や仕事の飲み会でカラオケやあいさつ
2:新年のあいさつ
3:忘年会のあいさつ
4:集会で発表
5:全社会議で発表
6:結婚式で祝辞
7:お葬式で弔辞
8:重要な少人数の食事会で吐き気(恋人だったり、お得意の社長だったり・・)
つまり、不特定多数や特定多数の前で何かを自分が行い、全員が私を注目している、というシーンがダメなのです。
緊張からあがってしまって、いやだった、つらかった、という思い出の場面を、ツラツラあげていくと、あること、あること。ため息が出ます。そのたびに、自己嫌悪の連続でした。そのうち、こういうシチュエーションを全力で避けるようになるので、人づきあいの悪い人と周りから思われてしまうという悪循環。
「あがり症」だから起業した
そんな私が35歳でサラリーマンやめて、リスクとってサラリーマン時代と同じ業務で起業したのは、他人(上司、同僚、得意先)からの強制や急な指名から逃げるためでもありました。やりたい仕事というポジティブなプラスパワーと、嫌なことから全力で逃げたいというマイナスパワーを掛け合わせ、独立することにしたのです。起業という選択は、私にとっては結果的に正解でした。自分の人生をコントロールできる幅が広がったので。
私の場合は、普段の自分がコントロールできている状況では楽しくやれます。周りにいる人たちは私のことを、おしゃべりで、要領がよく、調子よい人、強気な人だと勘違いしているでしょう。ところが、本当にある1点だけがダメダメなのです。自分でコントロールできない状況=急な挨拶の指名で大勢の前で話さなければならないという状況になると、心臓がドキドキして、不安になり、声が震え、逃走したいという気持ちが強くなってしまうのです。
最悪な症状は、挨拶やカラオケで歌を無理やり歌わされている(若いサラリーマンの時によくありました)途中で、心臓がドキドキして、声がか細くうらがえり、震えて、まったく出なくなる事です。周りの人が、いったい何が起こった?大丈夫?と怪訝な顔してこちらを見ています。そのリアクションを見て、ますますしどろもどろなります。そしてあたふたと、逃げるように話を終えるのです。
自分としては、今度こそ、うまくやりたいと強く願っていたのに、また失敗したという事実に打ちのめされます。さらに、周りの人のリアクションに深く傷つきます。自分自身から見ても、あまりにも普段とのギャップが大きくて落ち込むのです。
「あがり症「緊張症」の方はあなたの周りにもいます
なんでもない人が読むと、この症状はまったく理解できないことかもしれません。でも注意して周りを見てください。私が書いたような症状で、悩んでる人、苦しんでいる人が、いると思います。私は今まで同じ症状だと気が付いた人が何人かいます。
1:わたしと同じで、普段は元気ですが発表させると声が震えて出ない人
2:カラオケを徹底的に避ける人
3:大勢の前では顔が真っ赤になってしまう人
わたしは同じ症状だと思った人には、無理して発表させたり、大勢の前で挨拶させたり、カラオケで歌わせたりしないように、配慮してきました。(起業後は全体をコントロールできるので、こういう人には気を使って嫌なことはしなくて良い状態を意識して作りました)
あがり症や緊張症は気合いやセミナーでは治らない
もちろん克服のために20代からは、いろいろな本を読み、セミナーや話し方教室にも行きしました。大学の心理学口座を受けたこともあります。(これは中身は良かったです)
でも、ダメでした。
あがり症や緊張症は、セミナーや本を読んでも治りません。心臓がドキドキするという症状が止まらないのです。これが止まらないと、乗り切れない。客観的に語れるようになるまで時間がかかりましたが、わたしは、「あがり症」や「緊張症」は気合やセミナーでは治らない、『これはある種の病気である』と考え、薬を飲んでコントロールしてみようという結論になりました。何十年も悩み出した結論です。心療的な医者に行くのは、できれば行きたくないと誰でも思うものです。わたしも30代後半になりやっと「医者だな、行ってみるか」と納得できました。
結果は・・・・大正解!。
治ったわけではありませんが、症状をコントロールできるようになり、あきらかに人生の質が上がりました。もっと早く医者に行ってれば、後輩の結婚式のあいさつを上手にしてあげられたり、デートがうまくいったかな?と、今では後悔があるくらいです。
(それでは・・・あいすみません)