韓国映画は脇役俳優の層が厚いと思いせんか?えっ!?思わない・・・あっそうですか。・・・今回は以上です。有難うございました。
Netflix(ネットフリックス)で執筆時(2018年2/16)において鑑賞できる作品には、(N)マークが付いています。
わたしは思う!韓国映画は脇役俳優の面構えがいいなぁ~と!
大好きなスリラージャンルをNetflixで鑑賞してると、それはもう酷い顔、いい顔、変な顔、変わった顔のてんこ盛り。天丼にトンカツが乗っているかのような、豪華なわき役陣の映画もあるくらいです。「おーこいつ、また出てきた」「あっ!またこんなひどい事してる」「おいおい、早く逃げないとまた殺されるぞ」・・・キーワードは「また(=再びの意味)」。フル稼働です、韓国のメインキャストで脇役の方々は。
そんな面構えの良い人たちがたくさん出ているのが韓国映画です。いつの間にかに、ポスターでスターと並ぶ成り上がり状態を創った人もいます。事務所の力や仕掛けではなく、良い作品への出演が俳優の人気を創る。40歳になってその地位を得た人たちが、わたしは好きなので、そういう俳優を見かけると、「この人が出ているのであれば、この映画は大丈夫だな」と思うわけです。
この脇役俳優に注目!
主役も脇役も凄い(面白い)特徴的な顔だらけ。韓国の俳優の顔や体型は一度見たら忘れられない個性が有ります。美男美女のラブコメもありますが、スリラーで出てくる俳優は特に個性豊かです。同じ脇役が何度も出てくるので、観るたびに「おー今回もお疲れ様、痛そうだけどがんばってね」とエナジードリンクの差し入れでもしたくいなります。彼らは毎回殺されたり、殺したり、裏切ったり、寝返ったり、助けたり・・・どの作品でも大活躍する、売れっ子脇役達です。この人が出てれば、その映画は期待大という脇役を紹介します。
1:オ・ダルス(1968年生まれの49歳)
中途半端な長髪。わたしの80年代、当時の田原俊彦さんの様にフサフサしていた昔の髪型を思い出す俳優。良い人系の演技が得意です。顔つきがやさしいので、極悪人はあまりやりません。主人公の境地を助けたり、見事に足引っ張ったりする係が多いです。コメディ・リリーフも有り。
『国際市場で逢いましょう(N)』 (2014年)
スリラーではないですが、この映画はエピック・ドラマとして泣ける映画です。激動の韓国戦後史を生活者の視点で描いた作品。オ・ダルスは主人公の親友役、主演級の活躍。
『ベテラン(N)』(2015年)
Netflixのユーザーなら、必見の活劇!人情刑事アクションです。本当に面白い映画!鑑賞できるうちに観た方が得です。違うと思ったら、止めればいいので、騙されたと思ってご覧ください。オ・ダルスさんは主人公の上司の刑事役。窮地に追い込まれる主人公を、陰で懸命にフォローするというはまり役です。ちなみに主人公は韓国最高の映画俳優ファン・ジョンミン。(『国際市場…』も一緒)
『暗殺』(2015年)
戦時中を描く冒険活劇。Netflixで観れないのが残念。オ・ダルスの友情を重んじる行動に胸が熱くなります。amazonのレンタルだと500円です。質的には元が取れる価格と思いますが、街のTSUTAYAの旧作で借りた方が安いです。
『トンネル 闇に鎖された男』(2016年)
トンネル事故で閉じ込められた男を救う為に奮闘する、救急隊員の隊長役。彼は隊長、班長、直属の上司をやらせるといい味出せますね。主人公はハ・ジョンウで『暗殺』と一緒。
何と!オ・ダルスさん!このブログを書いて数日後に、地元韓国でセクハラの訴えがでているという記事を見かけました。事実か否かわかりませんが・・・。
2:クァク・ドウォン(1973年生まれの44歳)
このぽっちゃり顔は舐めてはいけません。悪い奴、汚い奴、ずるい奴、腹黒い奴をやらせたら天下一品の俳優です。出ている映画もスター主演のメジャーな作品が多いので、現地での評価も高い人なのでしょう。いつも映画の中でへらへら笑っているという本当に感じ悪い人(感じ悪い演技が上手い人・・・という意味です)。
『哀しき獣(N)』(2010年)
少しだけ出てきます。彼らしい登場シーンと彼らしい血まみれの最後。この映画は、さすが『チェイサー』の監督というすさまじい暴力映画です。観れるうちに観ましょう。
『ある会社員(N)』(2012年)
観たと思うのですが、内容忘れました。今度再見します。
『悪魔の倫理学(N)』(2013年)
腐った大学教授。インテリなんだけど悪い、ずるい・・・こういう嫌な役ですね、この俳優が活きるのは・・。
『傷だらけのふたり(N)』(2013年)
これは主演のファン・ジョンミンが得意とするチンピラ役で人情恋愛モノ。かれは主人公の兄弟で珍しく好い人役です。ヒロインの女優さんがメッチャ可愛い映画という記憶が残っています。
『アシュラ』(2016年)
これも適役。インテリなのに腹黒くて、威張り散らしている・・・実は小者という。
『コクソン』(2016年)
おめでとうございます、見事な主役です。VS國村隼さん。ホラーというか伝記スリラーというか、『八つ墓村』のような映画。
3:チョ・ジヌン(1976年生まれの41歳)
これまた強烈な個性の人。スリラーの世界でこの人に会ってしまったら、目を合わせないでとりあえず逃げる事をお勧めします。狂ってます、行動の全てが。わたしはこの俳優は、とても演技が上手なのではないかと思っているのですが、いかがでしょうか。41歳には見えないですね、道でバッタリあってしまったら、50代のわたしがとりあえず挨拶しておく感じの人。
『悪魔の倫理学(N)』(2013年)
酷い人、狂った人とは?・・・こういう人の事だ!というお手本みたいな怪演。
『容疑者X 天才学者のアリバイ』(2013年)
刑事役です。東野圭吾さんの原作小説を上手く映画化しています。邦画版と見比べるのも良いかと・・・。
『最後まで行く(N)』(2014年)
強くて、酷くて、下品で、悪くて、賢いという、鉄板の暗黒演技。誰にも手におえない感じ。悪徳刑事役で、完全に主役を喰ってます。
『チャンス商会 初恋を探して(N)』(2015年)
すみません、未見です。良い映画のにおいがプンプンするので、どうもスリラー好きのわたしは後回しにしてしまいます。
『暗殺』(2015年)
『お嬢さん』(2016年)
この作品すごく観たいので、amazonでレンタルするか検討中です。
4:ユ・へジン(1970年生まれの48歳)
お猿さんみたいなこの俳優さん。実は韓国映画界では、脇役という紹介はできないレベルになっているようです。いつしか主演クラスに!しかもお金がかかった大作映画の主演を連続で張っていたりするという近況。すごいぞ!韓国映画業界!彼をスターにできるなんて。この人の出演する映画はトム・ハンクスのように、安心印の高品質作品が多く、笑いと涙とペーソスを兼ね備えた狂気という高品質の演技を見せてくれます。今後、その演技がパターンに陥らないようには注意してほしいものです。
『純愛中毒(N)』(2014年)
すみません未見です。エロい映画のようですね。美男美女のエロい映画は、地面から5センチくらい浮いてる感じがして、スリラー好きのわたしには・・・????でもどんな役で出てるんだろう?不思議??(情報ミスかもしれませんね)
『極秘捜査』(2015年)
キム・ユンソクと共演。ダブル主演級の作品。
『ベテラン(N)』(2015年)
何度も書きますが必見。観れるうちの是非!!がっちりと脇を固めています。成り上がりの悲哀を感じさせつ演技で。
『国選弁護人ユン・ジンウォン(N)』(2015年)
こちらは主演をたてるベテラン演技。
『あいつだ(N)』(2015年)
未見でしたが、後回しにすると、amazonでもNetflixでも鑑賞できる期間が終わっているという事が多々あるので、スリラーなので早めに!と思い鑑賞しました。結果は・・・う~む・・・・という残念な出来でした。ストーリーにひねりが無く、観たまんまなのです。主人公が、悪いと感じた人は悪い人、こいつは信用できると思った人は信用できる人。これじゃあ、ダメです。この方を使うなら、もっと中身を充実させないと、宝の持ち腐れです。
『LUCK-KEY/ラッキー』(2016年)
邦画『鍵泥棒のメソッド』のリメイク。主演作品!良くできてました。
『コンフィデンシャル 共助』(2017年)
現在公開中の主演作品、未見です。大作のアクション映画です。
5:パク・ソンウン(1973年生まれの45歳)
スリラー向きの俳優です。連続殺人鬼・殺し屋・やくざ から刑事まで、幅広く人を痛めつけたり守ったりしてくれます。音をたてずに、背後に現れるという演技が得意です。ようするに映画では、この人がいつの間にかに後ろに立っていると、ピンチ(命の危険)という事です。背が大きく身体能力が高そうなので、この人に殴られると痛そうです。細目でにらんで、相手の心を読もうとする目力が怖い俳優。
『ゴシップ・サイト(N)』(2014年)
これぞ暴力マシン。強くて怖いという、この方の鉄板演技。
『皇帝のために(N)』(2015年)
冷たくて冴えていて切れ者という、ヤクザの中間管理職。これまたこの方の鉄板演技。
『オフィス 檻の中の群狼(N)』(2015年)
今回は物語の中で、人情味のある刑事役です。この映画は脚本が弱いので、使い切れなかったかな?
『鬼はさまよう(N)』(2015年)
狂った連続殺人鬼という、これまたまた鉄板演技フルスロットル。
6:ペ・ソンウ(1972年生まれの45歳)
彼は出演本数が多い人。1で紹介しましたオ・ダルス系の、ほのぼの演技を得意としています。主演俳優に本当に意味もなく張り飛ばされたり、いじられたりしつつ、時々主役を食う活躍を見せてくれちゃう時もあります。悪役もやればできるのですが、どちらかというと主人公にいじられる役で出てくる方が、その映画は良い映画になる確率はUPしますね。
『ベテラン(N)』(2015年)
この方らしいのはコレです。主人公に意味もなくボコボコにされる。そのボコボコのされ方が上手いという深い演技力。それにしてもこの映画『ベテラン』は、名脇役俳優の宝庫!
『オフィス 檻の中の群狼(N)』(2015年)
良い人が特徴の俳優が演じる、珍しい狂気演技。
『恋するインターン(N)』(2015年)
ラブコメかな?未見です。主人公のチョン・ジェヨンが興味ある俳優なので観たいとは思っています。
『リバイバル 妻は2度殺される(N)』(2015年)
これはめずらしい殺人マシン役。暗殺者は似合わないかな?
『創られた殺人』(2015年)
未見です。
主演女優以外全員チョイ役という事になってしまうという設定の映画です。でも短い彼の登場シーンはとても印象的です。この映画は面白いので。『エターナル・サンシャイン』「トゥルーマン・ショウ」が好きな人は必見かと・・・。
『私を忘れないで(N)』(2016年)
哀しい映画ですが、出来は・・???という感じの映画でした。彼も弱いかな?
7:キム・ウィソン(1965年生まれ53歳)
偉そうなのにボスではなく中間管理職なので、板挟みになり悪事を働く。偉そうなのに途中で自分だけ助かろうとして自滅する。偉そうなのに実は小心者・・・という「エラそうな人」だが実はイマイチという役をやったら、名人芸を発揮する俳優です。この人も本当によく出てくる。皆勤賞あげたいぐらい。
『オフィス 檻の中の群狼(N)』(2015年)
エラそうで小さい人という鉄板のダメ上司。
『国選弁護人ユン・ジンウォン(N)』(2015年)
エラそうで汚い人という鉄板のダメ役人。
『暗殺』(2015年)
『創られた殺人』(2015年)
『鬼はさまよう(N)』(2015年)
『新感染 ファイナル・エクスプレス』(2016年)
エラそうで自分だけ助かろうとする人という鉄板のダメ人間。
(書いてて疲れてきたので、文章量が少なくて・・・あいすみません)
終わりの言葉!
今回は、『韓国映画で気になる脇役男優編』以上です。いかがでしょうか?この顔ぶれ・・・凄いですね、怖いですね、ヤバいですね。韓国映画の奥深さが、この顔からも分かってもらえるのではないでしょうか。
実はもう何人か候補者がいます。『新感染』でげんこつでゾンビと闘っていた俳優とか、大学教授役で良く出てくる俳優とか、またあなたが黒幕ですか!と思う俳優とか・・・顔が浮かびますよね。韓国映画を好きな人なら。
でも・・・今回気づいたのですが結構映画がかぶっているので、最初に書いた層が厚いという事よりも、その地位をゲットできた俳優が、なかなかそのポジションを次の世代に明け渡さずに、がんばっているという方が強いかもしれませんね。
(それでは・・・あいすみません)